名古屋めしとは?そして徳川家康との関係って?
【名古屋めしレビュ− 1】
名古屋をはじめ東海地方の愛知、岐阜、三重周辺には独特の食文化があります。
それが名古屋めし。
これは名古屋を中心として、中京圏が発祥の食べ物、もしくは中京圏で発展した食事の総称で、必ずしも名古屋で生まれた食だけではないんです。
観光旅行の楽しみのひとつに、その地方の食事というものがありますので、この名古屋めしとはいったいどんな食べ物なのか?
そしてどんな種類があるのか?といったポイントを押さえておくと良いでしょう。
名古屋めしの特徴を一言でいえば、濃い味が多い。
全てではありませんが、全体的に濃い味なんです。
そして八丁味噌をはじめとする豆味噌を使ったものが多い。
ではなぜ名古屋めしは濃い味なのかというと、これも理由はハッキリしませんが、一説によると戦国大名の徳川家康に関係しているといわれています。
徳川家康は名古屋城を築城した人物であり、徳川幕府を創設した人物でもあります。
生まれたのは愛知県岡崎市の岡崎城
派手好みの織田信長や豊臣秀吉とは違い、家康は、かなりの倹約化で地味という性格でもありました。
でも単なるケチではなく、お金を使わなければいけない時には、ドバっと使って、戦国時代に勝利を得てきた人物なんです。
食べものに関しても家康は特徴があり、以下の様な有名なエピソ−ドがあります。
ある時、
家康は家臣に自分に出す漬物は、できるだけ塩辛いものを出す様にと命じます。
家臣がその理由を聞くと家康は、
『だって塩辛い漬物だと、ひとつで飯をたくさん食べる事ができるから』
と、答えたとか。
つまりおかずをたくさん用意する必要がなくなるという事ですね。
また褌(ふんどし)は、黄色のものを用意しろと命じたとか。
その理由は、『黄色だと汚れが目立たないし、長く使えるから』
とにかくドケチ、いや、倹約家だったんですね。
実はこの性格というか考え方は、名古屋に住んでいる人たちにも言えます。
パンツが黄色ということではなく、名古屋人は普段、あまりお金を使わずにとっておく人が多い。
でもね、お金が必要な時には惜しまずにドバっと使います。
例えば結婚式や新築の家を建てた時。
名古屋人の結婚式は派手でお金をかけることで有名ですし、新築の家を建てた時は、昭和くらいまで菓子撒きといって、ご近所の人たちを集めて屋根の上から袋入りのお菓子を撒くといった風習がありました。
普段は質素倹約、でもお金を使わなければいけない時は、大盤振る舞い。
これは徳川家康の性格に非常に似ています。
なので名古屋めしも、【少しの量でたくさんのご飯を食べる事ができるから濃い味になった】
という説があります。
これはどこまで本当なのかわかりませんが、名古屋に住んでいると納得できますね。
名古屋めしはどんなものがあるのか?
まずは赤味噌(豆味噌)をかけたり、赤味噌で煮込んだりするものが多くいです。
例えばおでん、とんかつ、豆腐なども味噌で食べます。
とにかく濃い味が多く以下の様なものがあります。
・八丁味噌 ・味噌煮込みうどん
・味噌カツ ・味噌おでん
・どて煮 ・天むす
・ベトコンラーメン ・鬼まんじゅう
・好来系ラーメン ・あんかけスパゲッティ
・台湾まぜそば ・小倉トースト
・手羽先唐揚げ ・台湾ラーメン
・スガキヤラーメン ・カレーうどん
・きしめん ・喫茶店のモーニングサービス
・マヨネーズ入りの冷やし中華 ・たまり醤油
・イタリアンスパゲッティ ・名古屋コーチン
・かしわ鶏肉 ・ひつまぶし
・玉せん ・守口漬
また濃い味だけではなく、名古屋人の好みや性格からできた食べ物も名古屋めしになっているものがあります。
例えばきしめんやスガキヤラ−メン、かしわ鶏肉などは濃くないです。
でもこれらのものには、ちょっとしたエピソ−ドがあり、名古屋人に好まれる様になりました。
2005年の愛・地球博で一気に有名になった名古屋めしは、その後も観光資源ということで、どんどんPRされています。
また2011年からは、なごや博覧会や新なごやめし総選挙(コンテスト)といった新しい名古屋めしの開発、PRのイベントも立ち上げられています。
世代が違っても味の好みはキホン濃い味ですが、今まであった既存の食べ物に新しものを加えたりすることで、『こんな食べ方あったのか!』という驚きのものも出てきています。
観光旅行で名古屋を訪れた時には、是非、名古屋めしもチェックしてみてください。
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